原文 大豆 二斗、 糀 二斗九升、 塩 五升五合、 右の通り製りし指〔差〕し上げ候旨、味噌御用達、 伊勢屋喜太郎相い尋ね申し出で候旨、御台所より申し出で候、右割合を以て製りし、極上味淋酒にて練り交ぜ、 四、五月の頃は、三日目には指〔差〕し上げ、暑気の節は前日仕込み翌日指〔差〕し上げ候旨、日数過ぎ候ては御用に相い成らず、 冬気に至り候えば六日七日目位にて指〔差〕し上げ候旨申し出で候。