原文 鯛を浜にて焼き、鱗焦げて真黒になりたるを左の通り製す。 水に漬け置き塩を出し鱗等を洗い取り、薄下[うすした]ばかりにて煮立て又は蒸立にて、掛塩、 大根おろし又は煮え湯を掛け候得ばこの黒く焼き候所きれいに取れ鱗も取れ候得ば白く相い成り、 夫より塩を出し蒸し、かけ塩にいたし候てもよろしく。 (但し尾州様御国許にて浜焼にいたし候まま、この御書付□〈原文一字不明〉進めなされ候に付き御書付の通り、 鱗等洗いとり蒸立て、かけ塩、大根下し掛け御製に相い成り候処、魚新しき至って味わいよろ しき候)
備考:合類に記述無し