食菜録

下巻152

鹿を製る法

原文
鹿を刺し身の如く薄くし、大根おろしの中へ入れ、よく揉み身を取り出し、水にてよく洗い堅く絞り、汁になり、煮付になりするなり、 右様にする時は、鹿臭き事なし。味噌などへ漬け置き、鹿臭きも右の如くすれば臭去るなり。(但し、獣肉類には蕎麦は忌み申すべきかに候。)豚食い候節〔豚を食ったとき)は、そば、生荷〔生姜〕、入湯を忌むなり。

[主な食材]

鹿肉(味噌漬)

備考:合類に記述無し