食菜録

下巻181

天蓼酒

原文
木天蓼[またたび]一斤、粗皮を去り、細かに刻み生糸の袋に入れ、好酒三斗の中へ漬[つ]ける。春夏は一七日〔七日〕、 秋冬は二七日〔十四日〕、毎日昼と夜と燗をして一盃ずつ飲む、風気を治する事、立ちどころ〔たちまち〕に奇効あり。老幼は臨時加減す、常腹には一度。

備考:『彰往考来』では食菜録特有の料理であると、推測している。