原文 古酒 一升(少し甘味なる濃き酒よし)、昆布 二本(如何にも上々、但し細に切る) 干瓢[かんぴょう](これも細かに刻み昆布の嵩[かさ]、 半分程。但し勝栗[かちぐり]をも入候打砕。昆布の嵩半分干瓢にても勝栗にても一色よく候) 梅干 二十(但し小さくば二十五も入申し候) 右の内へ水一升入れて、皆々よく掻き混ぜて炭火の上にてそろそろと沸し、 本の酒一升の嵩程に煎じ詰り候時よく候、塩少なくば、浅き内に入れ申し候。
備考:合類巻一では「精進煎酒」。本文の表現に若干の違いあり。