原文 猪口[いぐち]何もほされ〔干され?〕申し候えども、同じくは粘液[ぬめり]の少き、 猪口よく候。白水にて洗い内の黄なる所の皮をむき、大きなるは二つ割にして干し申し候。 料理の時は白水にてほど剥がし申し候、塩漬は悪しく候。(石島註 猪口 菌類の一種、 秋の頃湿地に生ず、その形端末は細くして猪の口の状をなす。)