食菜録

下巻36

ろくすの仕様

原文
八重生[やえなり]を寒の内に水にほとわかし豆腐を仕り候様に石臼[いしうす]にて挽き、いかにも目の詰まりたる布か、 木綿にて袋をして、その中へ入れ水の中にて揉み出し、二返ほどこの如くいたし、皮を捨て白水〔濁り水?米のとぎ汁?〕をいさせ〔入れ〕、 上澄みを捨て、日に干し候えば葛の如くになり候。料理の時は葛の水せんの如くに仕り候。 (著者註 八重生は小豆の一種、実は緑色もしくは茶色にして小なり(緑豆))

[主な食材]

グリーンピース(ペースト)
葛粉、

備考:写真の料理では、八重なりに代えて、グリーンピースを用いている。
八重なりとは、リョクトウか。

合類巻三では「漬筍子」。本文の表現に若干の違いあり。