食菜録

下巻51

葛素麺の仕様

原文
さらし葛をとろりと溶き、鍋を火上に置き糊[のり]の如くに練[ね]り、同葛を右の練り汁の冷えたる時捏[こ] ね、湯たぎらかし、かいけ〔桶〕の底に穴をあけ、煮え鍋の中にたらし入れ、浮きたる時すくい上げ、冷水に入れ申すものなり。

[主な食材]

くずきり

備考:食菜録下巻41に同名。
「いばらき味絵巻 彰住考来」(茨城県観光協会. 100頁)によると、
「底に穴のあいた容器から練った葛を熱湯の中に押しだす」ものである。