原文 黒豆 一斗(よく煮て)、小麦 一斗(炒りて引〔挽〕割り)この小麦すいのう〔水嚢〕にて篩[ふる]い、 荒き所を蒸し、黒豆と一つにして天日に干し、よき加減に寝せ申し候時分小麦に振り掛け、衣に掛け申し候。 花付き(?)天日に干し揉み砕き、塩三升に水七升入れ煮かえし成る程〔可能なかぎり〕冷し、右の引〔挽〕粉、 右の汁にてこね申し候、桶に押し付け置き七日々々に〔一週間ごとに、三回?〕上下へこね替へし七度右の通りにいたし候、 その後は押付け置き申し候、六十日程にて給し加減になり申し候。