原文 白鳥、雁、鴨にても、としり[鳥尻]の内の、両わきに油が溜まりて有る物にて候、その油を取り出し又た細腸の油を、竹の箸にて、しごき、何も鍋へ入れ、 一あわ、煎じ、おおかた冷め候時、盆へ入れ蓋をあけて、よく冷まし候えば、蠟[とう]の如く固まり申し候、としりのわき少しにても入れ候えば、 臭く成り申し候、内の油ばかりにて候。
備考:合類に記述無し