原文 如何にも新しき鮭を腹を割り、よく洗い、内外へ塩をよくよくいたし、菰[こも]〔水辺に生えるイネ科の多年生生物〕に、笹の葉を敷き、包み置き、 これは七日過ぎ八日目に取り出し、腹も、子も、鮭も、水にて洗い、腹へ一盃、子を詰め申し候。その後、 うすみの所をわり候てぬい、七日風をひかせ、又菰に包み置き申し候。家の内につり候て置き申し候。鮭一つの子にては、 少なく候故、鮭一つに二つ三つの子を取り集め、詰め申し候。
備考:合類巻四。奥刕は奥州のことである。