原文 鰹一本たたき、喰塩に仕り候、板につけ塩の加減、焼きて食い見申べく候、糀は三分一ほど、塩の時分に入れて、 鉢になりとも、桶になりも入れ申し候、八分め程入れ候得ば、一杯になりあがり申し候、その時分竹にて上下へかき合わせ、 日に干し申し候、六、七日程かき候得ば、後はなり申さず候、その時分は、取り入れ申し候、なり申さず候内は、 蓋をあけ置きいきり〔熱〕の、こみ申さず候様に、冷まし申し候、六月はその日の内に成り申し候、寒時は、 おそくなり申し候、夏冬ともに日にあて申すべき候。
備考:合類に記述無し。