中巻14
葛餅、但、湯煮をする餅なり
原文
葛の粉一盃、但し、おろし申さぬくずを白砂糖一盃、水一盃、三色ながら同じ、秤物にて秤り申し候、
右三色よくよく捏[こ]ね合わせ、竹の筒へ入れ申し候、但し竹の跡〔後〕先に節をこめ、上を成る程〔可能なかぎり〕、
うすく成り申す程削り一方の節に、穴を空け、その口より葛を流し入れ、鍋に湯をたて半時程煮てその後、水につけ、竹を割り取り出し申し候。
如何ようになりとも切り申し候。
[主な食材]
葛粉、 砂糖
備考:合類巻二では「葛餅の方」。本文の表現に若干違いあり。