食菜録

中巻26

あぶらあげ

原文
粳[うるち]の米、一升、餅米、一升
右何れも粉にして、米によりかたく候わば、餅の粉を過し、汁過ぎ候わば、粳の粉を過し申し候。右何れもへ、砂糖入れ、 砂糖の加減は、食い申し候て、好き次第にて候。三種よくよく合わせ垂れみそを、薄くして、それにてよき加減に、 捏[こ]ね合わせ大佛餅〔京都・方広寺周辺の土産物〕ほどにして中へくるみ、山椒少し、平目にして、ごまの油にても、 かやにても、きつね色より少し濃めに上げ申し候。

[主な食材]

米粉、餅粉、砂糖
垂れ味噌、くるみ、山椒