食菜録

下巻148

鮒柔煮の法

原文
鮒を自ら焼にす。焼く時鼻の先へ胡麻油を付けて焼くもよし。
右自ら焼きにしたる鮒を、早朝より湯煎[ゆせん]にし、夜五つ時(八時)頃まで二日程煎じ、又味淋酒を入れ一日煎ず、その後醤油、砂糖を入れ、 又た一日程煮立てる時は骨までも喰わるる程に柔かになるなり。
味淋 五合、 醤油 二合、 砂糖 半斤程なり。(
但し湯詰る時は追て湯を入れて煎ず。湯を捨てる時は味悪し。是[これ]も、早朝より夜五つ時まで煎るなり、湯は一切捨てざる様致すべく候。)

[主な食材]

鮒(白焼き)10尾
味醂 五合(900cc)
醤油 五合(360cc)
砂糖 半斤(300g)
れんこん甘酢漬

備考:合類に記述無し