食菜録

下巻164

鰹を貯る法

原文
松魚〔鰹〕を正月頃まで貯[たむ]るには、なまり節を製[つく]る如く四つにおろし、カラシを摺り壺の下へ敷きその上へ、 前文おろしたる鰹[かつお]魚を並べ、又カラシをあつく置き、何べんも右の如くし、その上より醬油をつぐなり。(但し、醬油は、カラシの半分位なり、用ゆる時はよく洗い刺身に切るなり。)尤も取立の新しき堅魚貯とすべし。(常の堅魚よりも少々柔きようなれども隨分風味よろし。)

[主な食材]

鰹、辛子、
醤油

備考:合類に記述無し。保存法。