食菜録

下巻91

早吸物の法

原文
縮緬雜魚[ちりめんじゃこ]、五七分ばかりの雑魚を塩漬にして白く干したるものなり。
右雑魚をよき程茶碗へ入れ、塩油を少々垂らしその上へ浅草海苔を燒き、もみかけ熱湯をつぎてよし。又醤油無き時は塩を入れてもよろし。

[主な食材]

じゃこ、海苔
醤油

備考:『彰往考来』では食菜録特有の料理であると、推測している。
「2㎝くらいの稚魚を塩漬けにして干したものを縮緬雑魚といい、
醤油をたらし、その上へ浅草海苔を焼き、揉みかけ、熱湯を注ぎ、吸い物にする。」
「彰住考来」(茨城県観光協会、2000年)62頁より。