食菜録

上巻20

鯛しらしほ煮

原文
身も、骨も常の如く切りて、古き酒をひたひたに入れ、火を細くして煮申し候。 酒の匂い是なき時、その上へ水を入れ、塩ばかりにて仕立て申し候。 鱸[すずき]などの汁は、醤油少し加えてよし。

[主な食材]

鮭、酒、

備考:合類巻五。合類では、「鯛の潮煮」。文中の「鱸」は合類では「鱒[ます]」。
「原典現代語訳日本料理秘伝集成」第一巻(同朋舎,1985年) P.189によると
常の如く・・・ふつうに
ばかり・・・だけ