食菜録

中巻10

らくがんの仕様

原文
白砂糖、水ひたひたに入れ湯になり候時、木綿にて、漉[こ] し、石の鍋にて、又、一泡立て冷まし、 さて道明寺の、糒[ほしい]〔乾燥させたこめ〕少しいりて、右の砂糖の汁にて、捏ね固め、成りは、いかようにも致し内に干し申し候。

[主な食材]

砂糖、
道明寺粉(もち米を蒸した後に干したもの*1)

備考:合類巻二では「落雁の方」。合類に比して本文はかなり簡略。
*1 中村幸平著「新版日本料理語源集」より引用