食菜録

上巻46

鯉のなます

原文
子〔鯛の卵か?〕をいりて悪しく〔煎る事悪しく〕候、湯煮をして、水気をしたみ置き〔水分を切る〕申し候。之をば、成る程〔可能なかぎり〕、 細く作り、酒をぬるく温め、煎り酒ばかりにて和え候。山葵[わさび]をたくさんに入れ、栗、生姜など入れ、酢を少し加え、盛りざまに、子を混ぜ申し候。

[主な食材]

鯉、鯉の卵、山葵、
煎酒、栗、生姜、酢

備考:合類巻四。